革のお手入れ方法

革は動物性たんぱく質を含んでいるため、カビが増殖しやすい繊維です。

 

カビの発生要因は、温度、湿度、栄養

 

栄養とは、革につくチリやほこりです。

汚れをそのままにし、高温多湿なところに置いておくとカビが生えてしまいます。

 

カビは一度生えてしまうと、乾拭きしても完全には取れません。

 

カビが生えてしまわぬように、お手入れをされることをお勧めします。

普段のお手入れ

 

普段のお手入れは、大変シンプル

 

ステップ① 

馬毛ブラシなどで

チリやほこりを優しく取り除き

 

ステップ②

柔らかいクロスで優しく乾拭き

 

この2ステップで完了です!

 

※柔らかいクロス※

眼鏡ふきの布や、男性の肌着といった

柔らかい綿100%の布でもお使いいただけます。

 

 

毎日クリームを塗る必要はなく

普段のお手入れで革を清潔に保ち

本来革が持つ良質な油を

毛穴から出せるようにしてあげる

 

これが一番大切です。

 

程よい油分を与えるために

きれいな手でよく触ってあげるだけでも

十分と言われています。

保管方法

 

保管場所は、高温多湿を避けます。

バッグなどは新聞紙など詰めて型崩れを防ぎましょう。

 

また新聞紙を詰めておくことで

中の湿気も取ることができます。

 

たまに外に出し、風通しの良いところで

陰干しするのがよいでしょう。

 

また乾燥材を傍に置くなども効果がありますが

直接革につくことのないよう気を付けましょう。

 

カビはそこら中に存在します。

長期保管する前に一度お手入れをしてから

保管するのが望ましいです。

雨に濡れたら

 

素早く柔らかい布かテッシュペーパーなどでトントン叩くようにふき取ります。

 

製品の形を整え、場合によっては

吸水性の良い新聞品などを詰めて

風通しの良い場所で陰干しします。

 

高温による乾燥方法はNG※

直射日光、ドライヤー、ストーブ

での乾燥は革自体を傷めます。

 

自然乾燥した革は、水分が蒸発するとともに中の脂分も一緒に抜けてしまいます。

 

良く乾ききったら、仕上げにクリームで栄養分を与えます。

 

※クリームの塗り方は乾燥がひどいとき」をご覧ください。


乾燥がひどい

 

 革用クリームなどは

乾燥がひどいときのメンテナンス

 

ステップ①

まずは柔らかい馬毛ブラシで

チリ埃を取り除きます。

 

ステップ②

柔らかいクロスにとってなじませて

円を描くようにまんべんなく

塗っていきます。

 

※直接オイルを塗ってしまうと※

色むらの原因にもなるので要注意!

 

※素材によって、色がくすむことも…※

まずは、使用方法をお読みいただき

見えないところで試してからお使いください。

 

ステップ③

すべて塗り終わりましたら

風通しの良いところで

陰干しします。

 

ステップ④

乾いたら、柔らかいクロスで

丁寧にふき取ります。

 

金具部分は油分が残りやすいので

丁寧にブラッシングします。

 

クリーム塗布後の保管※

クリームを塗ったままの状態で

保管はしないでください。

 

残ったクリームはカビの栄養分となります。

必ず乾かして、丁寧にふき取ってから

保管するようにしましょう。

クリームの効果

 

革クリームには色々な種類もありますが、効果としては以下の通りです。

  • 適度な水分と油分の補給
  • 汚れやカビをきれいに落とす
  • 硬い革を柔らかくする
  • 革の色を深い色にする
  • 光沢を出して艶を出す
  • 撥水効果
  • 防カビ効果