
すっかり夏も終わり
秋らしい気候になりました
最近の学校事情は
秋休みというのがあり
この連休は
ワイワイと賑やかな子供たちと
約4日ほどのお休みを
いただきました(*´з`)
さて今日は
革鞄のパイピング修理
をご紹介します!
方法1…革で補強

こちらの鞄
何かの拍子に擦れてしまい
中のパイピングが
出てしまったそうです
パイピング修理の方法は
①革を当てる方法
②革を被せる方法
③パイピングを新調する方法
の三つあります
それぞれのバッグと
お客様のご希望に合わせて
この三つから
修理方法を選んでいきます
今回の鞄は①の方法にて
修理していきました(*^-^*)

こんな感じに
バッグを分解して
破けたパイピング部分に
新しく革を貼り
再縫製していきます
出来上がりがこちら
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バッグの底の四つ角が
少しボコッとなっているのが
見えますか??
今回の鞄では
二ヶ所破けてしまっていましたが
どちらも革を当てて補修しました
方法2…革をかぶせる
次にご紹介する例は
同じくパイピングの修理ですが
先ほどと方法が違います

実は以前
同じ部分が擦れてしまい
やはりパイピング修理を
されたとのことでした
K様も
構造的に擦れやすいのが
原因ではないか
と、おっしゃっていました
そうなんです…
この中にパイプの通った
パイピング
実は結構擦れやすい
(ノД`)・゜・。
形をしっかり出せるのが
良いところではありますが
(業界でも一時期流行ったですよね)
その分、擦れに弱いんですよね
そこでお客様と相談して
こんな方法を取ってみました♬

革で、外からカバーを
かけちゃうんです!
中に影響がないようにすると
分解してさらに…と
工程も複雑になるので
裏地に貫通する方法でOK
とご了承もいただき
このまま直に
カシメで止めていくことに決定
出来上がりはコチラ
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全体像はこんな感じ

元の金具が
ニッケルサテーナでしたが…
(にぶい銀色)
しかしながら
今あまり流通してないんです
(;´∀`)
そこで
たまたま工房に残っていた
最後のニッケルサテーナを
使うことにしました(*^^)v
さて
ここではご紹介しませんでしたが
パイピング自体を
新しく製作する方法もあります
どちらかというと
①に近い修理かなと思います
全部分解して
新しくパイピングのパーツを作り
また再縫製
話すと簡単ですが
結構分解して元に戻すのは
骨が折れるのです
(*´з`)
それぞれ方法が違いましたが
同じパイピング修理
あまり目立たせないようにするか
逆にアクセントにしてしまうか
本当にお客様の想い次第なんです
(あとバッグの構造も重要)
今回は同じようで
違う二つの修理をご紹介しました
またお二方の
通勤のお供として
活躍してくれていることを
願っています♬
N様 K様
この度は修理のご依頼
ありがとうございました!